アメリカ看護師試験当日の流れー持ち物から注意点まで徹底解説!

みなさま、こんにちは!
アメリカ看護師のケイです。
今回はアメリカでの試験当日についてお話ししていきます。
アメリカで正看護師になるための試験、NCLEX-RN試験。
「当日の流れがわからなくて不安」と感じる人が多いと思います。
私もその中の1人でした。
この記事では、試験前の準備から試験会場での注意点、試験中の流れまで、
私自身の体験をもとにリアルで役立つ情報をまとめました。
試験に集中するために、
少しでも不安を減らす手助けができることを目標にこの記事を書いています。
ぜひ、試験前の不安解消に役立ててください。
試験前にやっておくべき準備
確認メール&持ち物の最終チェック
試験数日前、Pearson VUEからのリマインダーメールを改めて確認しておきましょう。
特に、試験会場の住所・開始時間・持ち物リストの3点は必ず再確認!
【必要な物の例】
- 政府発行の写真付きID(パスポート・運転免許証など)
- 確認メール(スマホの画面で提示できるように)
- 糖分補給のチョコや飴(1口で食べられるような物)
- 体温調節用の羽織り(会場が冷えることあり)
私はパスポートとグリーンカードを持っていきましたが、
グリーンカードのみ使用しました。
アクセス方法と所要時間の確認
Googleマップでルート検索をしておくだけでは不十分!
「何番出口から出ればいいのか」
「建物の名前」
「何階なのか」
までチェックするのがおすすめです。
アメリカでは同じ住所に複数のビルやテナントが入っていることも多いため、
ストリートビューなどで事前確認しておくと安心です。
心配性の私は、事前に試験会場に行ってフロントのスタッフの方に
どうやって試験会場のフロアに行くことができるのかまで
聞いておきました。笑
試験会場には少なくとも30分前までには到着している必要があります。
余裕をもてるよう、1時間前に会場入りできるくらいのスケジュールで動くのがベストだと思います。
当日落ち着いて行動するための「朝の準備リスト」
【前日の夜にやっておくと安心なこと】
- ID・持ち物の準備
- 会場までのルート再確認
- 朝食の準備(当日の朝にバタバタしない)
- 緊張しやすい人は入浴・ストレッチなどでリラックス
前日の夜は、勉強するよりも明日に備えてリラックスし、しっかり睡眠をとりましょう。
試験当日の流れ(会場入り~終了まで)
会場に到着してからの手続き
受付で氏名を名乗り、IDを提示します。
私が選んだ会場では、番号札と試験中の説明書を渡され、呼ばれるまで説明書を読んで待つようにと、指示されました。(各試験会場によって方法は異なると思います)
番号が呼ばれると、掌静脈スキャン・写真撮影が行われます。
ちなみに、、、
私の渡された番号札は1番。
もちろん1番に呼ばれ、「前の人がどうやっているか見たかった」と強く思っていました。笑
ロッカー使用と本人確認
ロッカーにID以外のすべて、バックや腕時計も預けます。
携帯などの電子機器は、銀色の袋を渡されるので、電源を切ってからその中に入れて完全に封をされた状態でロッカーの中に預けます。
そのため、トイレ休憩の時に携帯を触ることはできません。
試験会場の中に入るには、スタッフの方が1人ずつ案内します。
入口の前で掌静脈センサーとIDで本人確認した後、金属探知機のようなもので全身チェックされます。
ポケットには何も入れないように言われました。
試験中の流れ
試験会場に入り、指定されたPCの前に座ったら、いよいよNCLEXがスタート。
【試験の流れ】
- PC上で操作説明
- 試験開始(最小85問・最大150問/5時間)
- 自動終了 or 自分で最後まで解答
- 終了後はスタッフの指示のもと退出
退出する際は、手を挙げてスタッフの方が来てくれるのを待ちます。
※試験中、メモを取るためのホワイトボードが支給されます。
当日気を付けたいポイント
服装や飲食物の持ち込み
会場内は空調が効いているため、寒がりの人はパーカーやカーディガン必須。
入室するときは持って入れないので、着たまま入室しましょう。
飲食物は持ち込み不可。休憩時にロッカーに寄り、水分・糖分補給をしましょう。
途中退室・トイレ休憩のルール
NCLEXには決まった休憩時間はなく、自分の判断で何度でも途中退室が可能です。
ただし、退出時と再入室時には再度の本人確認(掌静脈センサー・ID・金属探知機)があり、トータル時間は減るので注意が必要です。
あらかじめ、「何問目でトイレに行こう」と決めておくと、気が散りにくいです。
ただ、PC上で休憩を促すポップアップが途中で表示されます。どのタイミングなのかは定かではないんですが、私の場合80問目を過ぎたあたりで突然ポップアップの画面が出てきたので、試験が終わったのかと思いドキッとしました。
想定外のトラブルへの備え方
- 会場がみつからない
- 受付に時間がかかる
- PCやマウスの調子が悪い
- 周囲の人が出す音が気になる
すべて起こりうることとして想定しておくことが大事!
小さなことでペースが乱れるのを防ぐために、「自分の世界に集中する」を準備しておくと安心です。
体験談:私はこうして乗り切った!
試験中の不運3連発!
想定外のトラブル、私は想定できていませんでした、、、
【心が乱された不運 その1】
防音用ヘッドホンのサイズが合わない!
ヘッドホンの挟む力が強いため、長時間使用していると血流が悪くなり頭や耳が痛くなってきました。
最後まで、着けたり外したりの繰り返し。
着けたままならどんなに集中できたか、、、と試験中に悲しくなってしまいました。
【心が乱された不運 その2】
試験会場は23階にありました。同フロアにあるトイレは工事中のため22階のトイレを使用するよう案内がありました。
エレベーターを呼ぶためにタッチパネルで行先を指定、来たエレベーターに乗り込むと22階に行くはずが2階まで急降下!!
私の焦りは急上昇!!
2階のフロアでは、タッチパネルに22と表示されているかしっかりと確認。
トイレに辿りつくまでに余計な時間がかかってしまいました。
【心が乱された不運 その3】
トイレから急いで戻ってきたと思ったら、次はシステムトラブルで掌静脈センサーが使用不可。他のPCからその機械を再起動させるのに4分かかりました。
この4分間、半泣き状態で何度も何度も壁にかかった時計をみては「時間がないの!」とスタッフの方に訴えましたが、焦る様子もなし。
「システムトラブルなんだからしょうがない、ちょっと待ってよ」
的なことをサラッと言われ、愕然としたのを今でもはっきり覚えています。
緊張を和らげた”Mark先生”の言葉
Mark先生とは、30年以上にわたりNCLEX試験のレビューを行ってきた看護師であり、受験に役立つ解答テクニックなどを指導している先生でもあります。
Mark先生の試験対策講義の最後の授業の言葉が、
「試験に落ちる原因の1つは期待外れによるネガティブ思考。多くの人が”試験が思ったのと違った” ”自分が望んだものではなかった”と感じ、そこから不安や不満=ネガティブな気持ちが生まれる。そのネガティブさが集中力や判断力を下げ、結局は不合格につながる。だからこそ、”これはこういう試験だろう”という危険な期待は持ってはいけない」(日本語訳要約)
この言葉を聞いていたから、想定外な不運な事態が起こっても冷静さを取り戻し、無事に試験を終わらせることができました。
まとめ
試験当日は完璧じゃないのが普通。緊張するのは当たり前。
でも、事前に流れを知っておくだけで心に余裕が生まれます。
これからNCLEXを受ける方へ、声を大にして伝えたい。
「小さなハプニングがあっても、試験の合否はそれだけでは決まらない」
この記事が、あなたの「大丈夫、いけるかも」に繋がったら嬉しいです。
応援しています!