アメリカで看護師を目指したきっかけと、夢が現実になるまでの道のり

ケイ

こんにちは!
アメリカ看護師のケイです。
今日もニューヨークで奮闘中です!

「アメリカで看護師になりたい」

そんなこと、あの出会いまでは1ミリも本気で考えたことはありませんでした。

きっかけは、コロナ禍のワクチン接種会場で出会ったひとりのアメリカ看護師です。
「アメリカでは、看護学校に行き直さなくても試験さえ合格すれば看護師になれるよ」
その言葉を聞いた瞬間、なんだか開けてはいけない扉を開けてしまった気持ちになったのを覚えています。

私でもアメリカ看護師になれるかもしれない…
小さな期待と、まだ見ぬ世界に足を踏み入れるようなワクワク高揚感がありました。

それと同時に、不安もとてもありました。
途中で嫌になったらどうしよう、そもそも試験に合格できるのか、アメリカ看護師なんて雲の上の存在過ぎる、とやらない理由は十分にありました。

それでも、”やってみなきゃ始まらない”という思いと、”やって失敗する後悔よりやらない後悔の方がつらい”という考えがあり、最初の一歩を踏み出してみました。

この記事では、私がアメリカ看護師を目指すことになったきっかけと、行動してみたからこそ見えたリアルな過程をお話します。

もし今、「私にできるかな」と迷っている方がいたら、
この記事が、ほんの少しでも背中を押して、最初の一歩を踏み出すきっかけになったら嬉しいです。

コロナ禍のワクチンバイトで出会ったアメリカ看護師

コロナ禍の真っただ中、本業の傍らで空いた時間にワクチン接種会場で短期のバイトをしていました。
当時、ワクチン接種者の人が足りず困っているという話を耳にし、医療従事者として少しでも役に立てたらと思って始めた仕事でした。(時給にも誘惑されました)

現場にはさまざまな背景を持つ看護師が集まっていました。
その中に、アメリカで看護師として働いた経験をもつ女性がいました。(以下Aさんとします)

ある日の何気ない会話の中でAさんが、

「アメリカでは、看護学校に行き直さなくても試験さえ合格すれば看護師になれるよ」

って言ったんです。

その瞬間、頭の中に衝撃が走りました。
「え?学校に行かなくてもいいの?カナダはそんなような話聞いたことがあるようなないような…。アメリカも!?」
学校に行かなくてはいけないと思い込んでいたので、本当に衝撃でした。

それまでは、アメリカで看護師になるなんて”海外留学をして、完璧な英語を話せる人だけの話”だと思っていたので、なんだか一気に世界が広がったような感覚になりました。

その日から、気づけば電車の中や寝る前に「アメリカ 看護師 なるには」と検索していました。
その時に最初に辿りついたのがカメナースさんのブログです。
どの記事も詳しく書いてあり、当時、何度も何度も読み返して勇気をもらっていました。
(カメナースさん、その節は本当にありがとうございました!)
カメナースさんのブログはコチラ

検索はしているけど、最初はただの興味本位…
けれど、調べていくうちに段々と気持ちが変化していきました。
アメリカ看護師になるなんて、夢のまた夢。夢にすらできないと思っていたはずなのに、
いつの間にか「もしかしたら私にもなれるかも」という思いがふつふつと湧いてきて、
とうとう「アメリカ看護師になりたいかも」という気持ちにまで変化しました。

なんとなく始めた申請が、本気のスタートに変わった瞬間

調べてみようと思ってから、行動に移すまではあっという間でした。

CGFNS(アメリカの看護師資格認証機関)のサイトを開いて、必要書類を読みながら「とりあえず申請してみようかな」と思ったんです。

もちろん、そんな軽い気持ちだけではありませんでした。
申請料は当時のレートで約40,000円。
決して安くない金額を払うので、やるからにはちゃんとやらなきゃという、それなりの覚悟もありました。

それでも、深く考える前に勢いでクリックしたのは事実です。
今振り返ると、その勢いのおかげでアメリカ看護師への第一歩を踏み出せたんだと思います。

でも、そこからが長い道のりの始まりでした…

CGFNSとのやり取りは予想以上に大変で、まずはCGFNSとは何なのかを学校に説明することから始まりました。
私もはっきり流れがわかっていない中、書類をそろえたり、英文のシラバスを用意したり。
CGFNSから届くメールを何度も確認し、翻訳アプリを駆使する毎日でした。

申請だけでこんなに大変な思いをするんだから、勉強が始まったらもっと大変なんじゃないか、と不安は大きくなり、「やめようかな」なんて思いがよぎることもしばしば…

でも、そのたびに「ここまでやったし、お金も払ったんだからもったいない」という気持ちがありました。
そして「アメリカ看護師を目指して頑張っている自分、なんかちょっとカッコいいかも」という思いもありました。
まだ勉強も開始してない、ただ申請を始めただけなのに、一歩進んだだけで気持ちは少し大きくなっていたと思います。
けれど、その気持ちが途中で投げ出さずに続ける原動力になっていたのは間違いありません。

軽い気持ちで始めたのに、気づけば途中でやめたくないと強く思う自分がいました。
いつの間にか、本気でアメリカ看護師になりたいっていう思いに変わっていました。

申請は進んでいるのに、気持ちは止まっていた時期

CGFNSの申請は進んでいるけど、思うようには進みません。
学校やCGFNSとやり取りを何度もし、これは本当に終わるのか?と感じる日が続きました。

そんな中、私の人生に大きな変化がありました。
結婚です。

当時、CGFNSの申請は進めていたものの、アメリカへ移住する話どころか、結婚の話すら浮上していませんでした。
その時はアメリカ人の彼(今の夫)と付き合い始めて2年目くらい。
いつか結婚するかもしれないし、もしそうなったらアメリカで暮らす日が来るかもしれない。
そんな”かもしれない未来”のための保険になればという気持ちで申請を進めていました。
だから、勉強に本気で取り組む気持ちも覚悟もなくて、とりあえずCGFNSの申請が終わったら考えようと思っていました。

そして時間が経ち、申請途中で結婚。
でも、仕事と日常に追われ、勉強は全く進まない日々でした。

しばらくしてCGFNSに問い合わせてみると、すでに認められてNYSED(ニューヨークの看護師免許発行機関)にデータを送ったと知りました。

ようやくここまで来た、という安心達成感があり、嬉しかったです。
そして、遂に残すは勉強のみという状態になりました。
毎日、頭の片隅で「いつか勉強をはじめなきゃ」と思ってはいたんです。
けれど、アメリカへ引っ越す予定もない私には、勉強を開始する気持ちは持てませんでした。

せっかく申請は進んだけど、今の自分には関係ないと感じていたと思います。
私はどちらかというと、夏休みの宿題は早めに終わらせるタイプです。
でも、このときは試験勉強=すぐに必要なことって感じられなくて、なかなか手を付けられませんでした。

実際にアメリカで働くという現実が遠すぎて、今やっておいた方がいいと思えなかったし、英語での勉強という高すぎるハードルに、立ち向かう勇気もありませんでした。

アメリカ生活の中で、再び看護師になりたいと思えた理由

アメリカに移住することが決まってからは、たった3ヵ月で引っ越しすることになりました。
移住する前ももちろん、移住してからも生活は想像以上に慌ただしく、最初のころは勉強どころじゃないという気持ちでした。

新しい環境、治安や言葉の不安、慣れない生活。
1人で電車に乗るのも怖くて、最初の数週間はスーパーマーケットに行くだけで緊張していました。

それでも、せっかくアメリカに来たんだからと自分を奮い立たせて、カフェやイベントを調べて足を運ぶようにしました。
そのおかげで、渡米から2週間ほどで友達ができ、1か月後には今の仲良し4人組とはすでに出会うことができ、少しずつ自分の居場所ができていきました。

生活が落ち着いてきたころ、ふと「私って、今何者なの?」と考えることが多くなってきました。

日本では”看護師”という肩書があって、自分に誇りを持てていました。
でも今は仕事もしてないし、子育てをしているわけでもない。
何者でもない自分が、なんだかとっても虚しく感じたんです。

そのとき、看護師の勉強をしてみようと思い立ちました。
まずは、試験前に必ず受ける必要がある2つのコース(感染対策と小児虐待)をオンラインで受講しました。
けれど、英語での勉強に慣れていなかったので、想像以上に疲れるし、知らない単語だらけで、全然前に進みませんでした。
なんとかその2つのコースは終了しましたが、心はポキッと折れました。

そこからしばらくは、現実から目をそらすように一般企業への就職活動を始めました。
「医療とは関係ない仕事をして、新しい人生を始めてもいいかもしれない」と思っていました。
でも、思うようにはいかず、気持ちはどん底でした。

そんな時、友人から

「いつか看護師になりたいって少しでも思っているなら、医療の近くにいた方がいいよ」

その言葉、グサッと胸に刺さりました。
逃げてたんだって気づかされました。
勉強という嫌な現実から、目をそらして遠ざかりたかっただけなんだなって。

そこから私は、自分を追い込むことに決めました。
クリニックで働くことを決めてからは、すぐに行動し仕事を見つけました。
職場の人にも「アメリカ看護師の試験勉強をしている」公言しました。

公言することで逃げ道をなくし、自分で自分を進むしかない状況に追い込みました。

その時に初めて、本当にやる覚悟ができました。

夢だったアメリカ看護師が、現実になった日

勉強を再開してからの毎日は、本当にしんどかったです。
英語で書かれたテキストを読むのに、1ページに何時間もかかるし、その時に覚えたと思ったことも次の日には忘れてる。
単語帳を開くたびに、本当に覚えられるのかと不安ばかり膨れ、
まるで、出口のないトンネルを進んでいるかのような気持ちでした。

でも、続けていると少しずつ理解できる瞬間が増えていきました。
わからなかった文章が読めるようになったり、模試で点数が上がったり。
小さい成功体験が、確実にモチベーションになっていました。

それでも、試験直前は本当に不安で、落ちたらどうしようと何度も思いながら、勉強を続けていました。

CGFNSへ申請する前の私にとって、アメリカ看護師は夢にすらできない存在でした。
でも、気づいたらそれが人生の目標のひとつになっていたんです。
もう、ただの憧れじゃなくて、自分の進む道になっていました。

そして、試験当日。
終わった瞬間は、もう放心状態。
自信なんてゼロでした。いや、むしろ絶対に不合格だと思っていました。

数日後、合格の文字を見た瞬間、
心の奥からこみ上げてきたものがありました。
信じられない気持ちと、今までの苦労が一気にあふれて、これでもかというくらい泣きました。

本当に受かったんだ…
信じられなくて、何度もログインし直して確認しました。

5年前、英語もほとんど話せなかった私が、アメリカで看護師の資格を取れたこと。
それは、ずっと夢みたいで、合格したとわかって1週間が経ってから勤務先に報告したくらい、信じられませんでした。

あの時、ほんの少しの勇気と勢いを出して始めたからこそ、今の自分がいるんだなと思います。
頑張ってきた時間は、間違いなく私を強くしてくれました。

まとめ

アメリカ看護師を目指すきっかけは、1人の女性との出会いから始まりました。

最初は、私には無理と思っていたことも、小さな勢いで踏み出してみたら、少しずつですが段々と現実に変わっていきました。

途中で何度も心が折れそうになったけど、いつでもそばで支えてくれた夫、「大丈夫、できるよ」と励ましてくれた友人たちの存在が、私の背中を押してくれました。

行動するのは怖いけれど、始めなければ何も変わりません。
必要なのは、ほんの少しの勇気と”やってみよう”という気持ちです。
その一歩が、思っている以上にあなたを前に進めてくれるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

そして、この記事を読んでくれたあなたの挑戦を、心から応援しています!

この記事の中に出てきているCGFNSという機関についての記事も書いています。
まだ読んでいない方は、こちらから読んでみてください。

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ケイ
ケイ
看護師(アメリカ・日本)
看護師歴8年目で、うみのむこう「アメリカ」へ移住。現在はニューヨークのマンハッタンにあるクリニックで看護師として日々奮闘中! アメリカ看護師試験、妊活、国際結婚のリアルを、体験談を交えて情報をお届けします!
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