アメリカでLeep術(円錐切除術)を受けた体験記
みなさん、こんにちは!
ニューヨークにあるクリニックで働くこっちゃんナースです。
アメリカ看護師になる方法や、アメリカでの妊活の様子などを発信しています。
妊活をする中でずっと気になっていた子宮頸がん検査での異常あり判定。定期的に経過観察のための検査を受けていたけど、遂に高度異形成に進行し手術が必要と言われてしまいました。いつかはこうなるかもしれないとわかっていたものの、「Leep術(子宮頸円錐切除術)が必要です」と言われたとき、とても不安になりました。
日本では2泊3日で受けるような手術でも、アメリカではまさかの日帰りです。そんなアメリカでの手術当日の流れや、術後をどう過ごしたかをまとめています。
日帰りで受けられる手術だからといって、簡単なことではありません。これから手術を受ける方が、手術当日の流れをイメージできて、ほんの少しでも不安が軽くなればと思い体験を共有します。
※本記事は筆者の経験および一般的な医療情報をもとに作成しています。
検査・手術などの内容や方法は施設によって異なります。不安な点は必ず医師や看護師に確認してください。
アメリカでLeep術を受けることになった経緯
子宮頸がん検査を初めて受けたのが2020年。そのときに軽度異形成と診断されました。それから6ヵ月ごとに再検査とコルポスコピー(生検)を受け、経過観察をしていました。そんな中、2023年にアメリカに移住し異国で初めての子宮頸がんの定期検査を実施。そこでの結果も、いつも通りの軽度異形成でした。
問題を持っているという不安はありつつも、検査のたびに同じ結果を目にしていると、問題に対する危機感は減っていきました。アメリカでも「6ヵ月ごとに再検査をしてね」と言われたにもかかわらず、1年間以上再検査をしませんでした。
「どうせまた同じ結果だろうけど、そろそろ検査をしておこうかな」と軽い気持ちで検査を受けに行ったところ、結果は軽度異形成から高度異形成に進行していました。

高度異形成(HSIL)は癌になる一歩手前の状態です。

結果を聞いたとき、癌になる手前の段階で検査を受けて気づけたという安心感よりも、進行して癌になったらどうしようという焦りと恐怖に襲われました。主治医からは「この段階になったら切除した方がいい」と話があったので、一刻も早く手術を受けたいと伝えました。
一方で、妊活中でもあるので、妊娠に影響しないかという心配もありました。Leep術後の妊娠は、流産や早産・帝王切開のリスクが高まるという報告があることを知っていたので、そのことについても不安がありました。主治医は、「子宮頸部の長さは十分にあるから、今後妊娠することを見越して可能な範囲での切除にする」と話してくれたおかげで、手術に対する不安はあまりありませんでした。
アメリカでLeep術ー手術当日の流れ
Leep術は日帰り手術センターで行われました。
前日の夜9:00以降からは飲食禁止。当日は付き添いを1人連れてくるように説明を受けていたので、友人にお願いしました。(夫は出張中でした)
予約時間の10:00にチェックイン。緊急連絡先の登録や保険とクレジットカードの登録を済ませたあとは、友人と談笑しながら待合室で待機。5分ほどして名前が呼ばれ、私だけオペ前準備室の場所に案内されました。
オペ前準備室のイメージはER(救急外来)のような造りで、ベッドはそれぞれカーテンで仕切られています。自分のベッドに荷物を置いてから、妊娠をしていないか確認するための尿検査をトイレで実施。そのあとは、おしりが丸見えなアメリカ特有の検査着と靴下を渡され着換えてベッドの上で待っていると、次から次へと看護師や主治医、麻酔科医が色々な質問や説明をしにやってきました。

11:30頃、ベッドがオペ室に移動される直前。麻酔科医が「リラックスする薬を入れるからね」と繋がれた点滴に薬を入れようとしたので、「これは麻酔なの?もう眠るの?」と食い気味で質問。いつ眠らされるか知りたかったのと、眠気にどれだけ耐えられるかやってみたかったんです。麻酔科医は「ただリラックスするだけだよ~」と言いながら薬を注入。ベッドが動かされたと思った直後にはあっけなく気を失っていました。
次に目が覚めた時はオペ後。オペ前準備室に戻ってきていました。まだ眠さがだいぶ残っていて、看護師が友人をベッドサイドに呼んだあとも、オペ後のクッキーとジュースを渡されたあとも、眠気が強すぎて目を開けていられませんでした。
看護師に何度も起こされて「目を覚ますためにジュースを飲んで!」と促され、必死でファンタオレンジを飲みました。看護師はとっても優しくて、付き添いの友人にも「クッキーとジュースいる?」と持ってきてくれて、さすがアメリカだなと眠いながらにも感心していました。
フラフラの中、着てきた服に着替えてからオペ後の注意事項を聞きました。そのあとは、車いすに乗ることもなく、歩いて出口に向かいました。病院を出たのが1:00頃だったので、滞在時間は3時間。あっという間に手術が終わりました。
帰宅後も眠気が強く、そのまま2時間ほど眠りました。そのあとは、少しぼーっとするけど食欲も十分にあり、痛みもほとんどなく過ごしました。
アメリカでLeep術後の過ごし方
オペ後の注意点として、
- 1時間でパットがいっぱいになるくらいの出血があったらすぐに連絡する
- 高熱や強い下腹部痛があったらすぐに連絡する
- 出血が止まるまでは激しい運動や性交渉は禁止(再出血と感染予防のため)
ということが伝えられました。
オペ後当日は、トイレに行くたびに茶色の血が拭き取れたけれど、流れ出てくるほどの量ではありませんでした。少しだけ下腹部に違和感があったので、痛みを感じる前にタイレノール(アセトアミノフェン)を内服。その後に痛みを感じることはなかったです。
その日の夜は、麻酔をして昼間にぐっすり寝た影響なのか、夜中になってもキンキンに目が冴えていて、朝方まで眠りにつけませんでした。
日帰り手術だったので、翌日には仕事に復帰できると考えて休む予定はありませんでした。けど、睡眠不足と身体がすごく疲れていたので大事を取りお休みをいただきました。
結果として、手術当日と翌日の2日間仕事を休むことになりました。この経験から、日本で2泊3日の入院として扱われるのは妥当だと身をもって実感しています。日帰り手術とはいえ、決してその日のうちに回復できるような簡単なものではありませんでした。
手術から2週間後に経過観察として受診。茶色い血の出血は続いていたけど、傷は問題ないとのこと。出血が完全に止まるまで、1ヵ月くらいかかりました。
Leep術から6ヶ月後に子宮頸がん検査を受けるように言われていました。オペのあとに「妊娠した時のことを考えながら、できる範囲で切除した」と主治医から話があったので、もしかしたらまた異常ありと言われてしまうかもと怯えていましたが、結果は異状なし。涙が出るほど嬉しい気持ちになりました。

まとめ
看護師として日々患者さんに関わっているからこそ、定期検査の大切さや早期治療の重要性を理解していると思っていました。それなのに、「どうせいつもと結果は変わらないだろう」と定期検査をさぼった私。今回は癌になる一歩手前で、ギリギリ防ぐことができました。
もし、もう少し検査するのが遅かったら、、、と考えるだけで怖くなります。こんな思いをしないためにも、みなさんはしっかり定期検査を受けてください。
そして、日本では2泊3日の手術でも、アメリカでは日帰り手術になります。だからといって、術後の負担や回復にかかる時間は同じです。手術翌日も身体をしっかり休めることができるように、余裕のあるスケジュールにしておくことをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

