CGFNSは不要!ニューヨークの看護師免許を最短で取る方法

こっちゃん

みなさん、こんにちは!
ニューヨークにあるクリニックで働くこっちゃんナースです。
アメリカ看護師になる方法や、アメリカでの妊活の様子などを発信しています。

アメリカ看護師になるための最初の通過点となるCGFNS(TruMerit)。以前は必ずCGFNSを使用しなければいけなかったので、CGFNSを使わないで看護師免許申請ができるということを知った時は、それを信じられませんでした。

でも、NYSED公式サイトの申請ルートには、CGFNSを利用しなくてよいと、明確に記載されています。

参照元:NYSED
Pathway#5が上記に該当

ただ、CGFNSを介さない場合、申請自体が少し難しくなってしまうこともあると明記されているので、この記事を読んで、スムーズに進めるコツを掴んでください。

この記事では、NYSED(NY州教育局)へ直接申請するメリット、そして申請の手順と必要書類を、お伝えします。

複雑な手続きに惑わされず、最短ルートでニューヨークの看護師免許を手に入れましょう。

NYSEDに直接申請するメリット

CGFNSを使用しないということを選択すると、こんなにたくさんのメリットがあります。

  • 費用が安い:$143です!CGFNSを使用すると$485かかります。
  • 審査期間の短縮:NYSEDへの直接申請では、書類を確認するまでの時間が短くなります。
  • 手続きの一本化:CGFNS(TruMerit)で申請しても、結局はNYSEDにも登録しなければいけないので、個人情報入力が1回で済みます。
  • 提出期限がない:申請がスタートしているにもかかわらず、思ったより書類集めに時間がかかってしまうことがあったとしても、特に問題ありません。NYSEDは書類がそろった時点で、審査を開始します。
  • 電話の待ち時間が少ない:NYSEDに電話をかけて担当者に繋がるまで、待ち時間は長くても10分くらい。もちろん時間帯や曜日にもよりますが、CGFNSより短い印象です。
  • シラバスや教育要項が必要ない:NYSEDは必要提出書類の中に、英語版シラバスなどは含めていません。

直接NYSEDに申請するのは、費用を抑え、最短で進めたい人にとっては最適です。

NYSEDへの直接申請方法3ステップと必要書類

ここでは、NYSED公式サイトに記載されている、外国籍看護師がRN(正看護師)免許を申請するためのステップと必要書類を説明します。

NY州指定の必須コースを修了する

NCLEX受験の資格をもらうために、NY州が定める2つの必須コースを修了する必要があります。
このコースはオンラインで受講できます。

必須コース名
  • 感染制御コース(Infection Control)
  • 児童虐待の識別と報告コース(Child Abuse Identification and reporting)

これらのコースは、NYSEDが承認したプロバイダーから受講する必要があります。
申請を始める前に、必ず指定のコースプロバイダーを探し、終了しておきましょう。

オンライン申請(Form 1)と費用の支払い

必須コースの受講と同時に、NYSEDに申請し、費用を払います。

  • 書類Online Form 1-Application for Licensure-RN
    オンラインでForm 1を開始し、必要事項を記入します。
    もし途中で入力を中断しても、30日以内であればApplication ID、生年月日を使って申請を再開できます。
  • 申請費用$143(免許と最初の登録費用が含まれます)をクレジットカードで払います。
母国の看護資格(Form 2F、Form 3F)の手続きの依頼

以下の2つの書類について、それぞれの提出元(看護学校と厚生労働省)からNYSEDへ直接書類が送付されるよう、手配します。

1,Form 2F(教育証明書)の手配

  • 書類Certification of Professional Education
  • 依頼先:卒業した看護学校
  • 学校側の対応:学校は、Form 2Fに申請者の教育内容を証明し、公式の成績証明書卒業証明書を添えて、NYSEDへ直接郵送します。

2,Form 3F(資格証明書)の手配

流れはいたってシンプルです。
では、次の章でスムーズに必要書類を作成する方法を、お伝えしていきます。

Form 2Fの書き方・依頼方法

Form 2F(Certification of Professional Education)は、自分が卒業した看護学校からNYSEDへ直接送付してもらう、教育内容を証明する最も需要な書類です。

Form 2Fの1枚目は、下の書類のように自分で記入します。

Form 2F 1枚目

2枚目の書類は、全て学校側で記入します。
しかし、学校で英語対応が困難などの理由から、作成自体断られてしまうということも発生します。私の友人も、学校に断られてしまい申請が進まなくなってしまったということがありました。

書類作成を断られないようにするために、担当者の負担を最小限に減らすことは、依頼する上でとても重要です。下に書いてある依頼前の準備をしっかり行ってください。

依頼前の準備
  • 下書きを別添えする
    何を記載すればいいのか、下書きしてあるものを別添えすると、担当者は何を記入したらよいのか迷いがなくなります。
  • 日本語の指示書を用意する
    学校側へ、明確に何をしてほしいのか明記します。
    送付する際は厳封なのか、どの書類を一緒に封入するのか、具体的に伝えることが大切です。

私が学校に依頼するときも、サンプルを用意して「このように記入してください」とお願いしました。Form 2Fの2枚目は、下の写真を参考にしてサンプルとして用意してください。

Form 2F 2枚目

『わからないことは全てサポートします!』という姿勢をしっかり見せて、書類作成の依頼をしてみてください。

英語の卒業証明・成績証明書の準備方法

卒業校が英語版卒業・成績証明書の作成が困難な場合、翻訳を依頼しなければなりません。日本での翻訳依頼は卒業・成績証明書の2つで、約1万円です。

もし、翻訳費用を節約したいという方は、翻訳アプリやAIツールを使って自分で作成してもNYSEDは誰が作成したかわかりません。自分で英語版を作成した場合は、学校側と内容に相違がないことを確認し、封入してもらうのも1つの手です。

NYSEDへ直接申請Form 3Fの依頼方法

Form 3F(Verification of Foreign Professional Licensure/Certification)は、日本の看護師免許が現在も有効であることを、厚生労働省に証明してもらうための書類です。
ここでは、どのように厚生労働省に申請するのか、説明します。

写真の中の説明は、申請時に必要な書類です。

依頼時の必要書類一覧

1,免許証英訳文証明申請書

申請書はコチラからダウンロードし、プリントアウトして必要箇所を記載します。

2,看護師免許証のコピー

A4サイズに縮小した免許証のコピーを用意します。
(日本の看護師免許の裏面は白紙なので表面のみでOK)

3,返送用封筒

必要な金額の切手が既に貼られている、返送用封筒(NYSEDへの直送用封筒)を準備します。その返送用封筒には、送り先機関の住所を書いておいてください。送り先が複数ある場合は、必要な数の返送用封筒を準備します。
多く使われているのがEMS(国際スピード郵便)です。これは、集荷の手配が必要ないので、書類の準備ができたら、厚生労働省が発送してくれます。

4,同封する書類についてのメモ書き

『何を、どこへ、何部送ってほしい』という、厚生労働省への指示書になります。
例えば、「免許証英訳文証明書(Form 3F) 1部 返送用封筒でNYSEDへ発送をお願いします」などと、わかりやすければなんでもOKです。

5,Form 3F

Form 3Fをプリントアウトし、1枚目は自分で記入し、2枚目は厚生労働省に記入してもらいます。

Form 3Fの1枚目

厚生労働省への申請方法は、郵送のみとなります。
上記5つの必要書類・封筒と一緒に以下の宛先へ送ります。

〒100-8916
東京都千代田区霞が関 1-2-2
厚生労働省 医政局 医事課 試験免許室 免許登録係 英訳担当

医師等医療関係資格者の英文証明書申請手続 – 厚生労働省

まとめ

NY州の看護師免許申請は、CGFNSを通さずに申請することで、時間と費用を大幅に減らせる可能性がある、最強のルートです。

書類集めには、学校と厚生労働省の協力が必要不可欠です。書類に不備を発生させないために、この記事でお伝えした依頼前の準備もしっかり行ってください。From 2FとFrom 3Fをしっかり準備して、最短でNY州の看護師試験受験資格を手に入れましょう。

応援しています!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
こっちゃん
こっちゃん
看護師(アメリカ・日本)
看護師歴8年目で、うみのむこう「アメリカ」へ移住。現在はニューヨークのマンハッタンにあるクリニックで看護師として日々奮闘中! アメリカ看護師のなり方、看護師試験の勉強法、妊活情報、国際結婚のリアルを、体験談を交えて情報をお届けします!
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