子宮頸がん検査とは?受ける理由・検査の流れ・異常ありと言われた時
こんにちは!
アメリカ看護師のケイです。
子宮頸がん検査って、痛いのかな?どんなことするの?
婦人科に行くのはなんだか恥ずかしいな。
そんな不安を感じて、つい検診に行くのを後回しにしてしまったことはありませんか?
実は、私も看護師でありながら、30歳になるまで子宮頸がん検査(Pap Smear)について深く考えたことはありませんでした。
勤務先の病院では、毎年健康診断を受けていましたが、婦人科の項目はなく検査を受けなければいけないという考えさえ、思い浮かびませんでした。
そんなある日、友達から「プレ妊娠チェックを受けた」という話を聞き、また別の友達からは「子宮頸がん検査で異常があった」と聞きました。
そのとき初めて、私も受けておかなきゃと考えるようになり、子宮頸がん検査を受けることにしました。
子宮頸がんは、早期に発見することができればほとんどが治る病気と言われています。
この記事では
- なぜ検査が必要なのか
- 検査の流れと痛みを少なくするコツ
- どのくらいの頻度で受けるべきか
- もし「異常あり」と言われたら
を、わかりやすくお伝えしていきます。
※この記事は筆者の経験をもとに一般的な情報を紹介しています。
不安な症状や気になることがある場合は、必ず婦人科の医師に相談してくださいね。
子宮頸がん検査はなぜ必要?
子宮頸がんは子宮の入り口に(子宮頚部)にできるがんです。
原因のほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によるものです。
このウイルス自体はとても身近で、性交経験のある女性の約8割が一度は感染すると言われています。
ほとんどの場合は、自然に体から排除されますが、長期間感染が続くと一部の人で細胞が少しずつ変化し、がんになることがあります。
日本では、年間約1,0000人の方が新たに子宮頸がんを発症し、約2,900人の方が命を落としているというデータがあります。
20~40代の若い世代にも増えており、妊娠や出産を控えた女性にも身近な病気です。
けれど、子宮頸がんはがんになる前の段階で見つけられる数少ないがんです。
検査を受けることで、普通の細胞ががん細胞に変わりそうなサインを早めに見つけて、経過観察をしたり必要に応じて取り除いたりできます。
体の中で変化しそうな細胞を見つけて防ぐことができる検査は、それほど多くありません。
だからこそ、子宮頸がん検査(Pap Smear:細胞診)はがんの予防ができる検査なんです。
検査自体は数分で終わります。
自覚症状がないうちに異常を見つけることが、自分の体を守ることに繋がります。
子宮頸がん検査の流れ
子宮頸がん検査(Pap Smear:細胞診)は、婦人科で数分ほどで終わるシンプルな検査です。
実際の流れは次のようになります。
①問診
最後の生理の最初の日、出産歴、体調などを医師や看護師が確認します。
②内診台にあがる
リクライニングチェアまたはベッドのような台に座り、足を開いた状態になります。
日本では、病院にもよりますがお腹辺りにカーテンがあり、医療者側が見えないことがあります。
アメリカでは、カーテンを見たことはありません。診察台の足元側から足をのせるところを引っ張り出して検査をする準備をします。
③スパキュラ(膣鏡)を挿入
膣内にスパキュラと呼ばれる器具をやさしく挿入し、子宮の入り口(子宮頚部)が見えるようにします。
スパキュラは金属製やプラスチック製のものがあり、体格や状態に合わせてサイズを選んでくれます。
挿入する際はスパキュラを水でぬらすか潤滑ジェリーを使用し、挿入時の痛みを軽減させます。
④子宮頚部の細胞を採取
専用のブラシやヘラで、子宮の入り口から少量の細胞をこすり取ります。
この時、なんともえいえない違和感を感じるかもしれませんが、痛みはほとんどありません。
採取した細胞は検査機関に送り、がん細胞や異形成がないかを調べます。
検査自体は1~2分で終了し、結果は1~2週間ほどでわかります。
- リラックスして深呼吸する
診察台で足を広げる時、恥ずかしさから閉じ気味で診察を受ける方がいます。力が入っている状態なので、スパキュラ挿入時に痛みを感じやすくなります。医療従事者は本当に見慣れているので、何も気にせずリラックスして足を広げましょう。 - 生理中は受けない
出血が多いと、しっかり細胞を採取できないことがあります。生理が終了して3~7日頃に検査をするのが望ましいです。 - 検査の前に膣洗浄をしない
薬局で売っている膣洗浄。生理の終わりかけの時にするといいなんて書いてあるかと思います。検査の前にきれいにしておこうという目的で洗浄してしまうと、細胞も洗い流してしまい正しい結果が出てこなくなってしまう可能性があります。
どのくらいの頻度で検査を受ける?
子宮頸がん検査は、一度受けたら終わりではなく、定期的に受け続けることが大切です。
がん細胞の変化は少しずつ進むため、定期的にチェックすることでがんになる前にサインを見逃さずにすみます。
日本では、20歳以上の女性は2年に1回の受診が推奨されています。
参考:厚生労働省「子宮頸がん検診へのHPV検査単独法導入について」
20歳以下でも、3年以内に性交経験がある場合は検査を推奨されています。
また、自治体によっては無料や補助付きで受けられる場合も多いので、住んでいる地域の検診案内をチェックしてみてください。
アメリカでは、年齢によって少し細かく分けられています。
- 21~29歳:Pap Smear(細胞診)のみを3年に1回
- 30~60歳:Pap Smear(細胞診)を3年1回、もしくは、HPV検査と細胞診の併用を5年に1回
参考:CDC「Screening for Cervical Cancer」
HPVの自然排除が多い若年層では、頻繁な検査が不要とされる一方、30代以降はHPV感染が持続しやすくなるため、より丁寧にチェックする必要があるという根拠に基づいています。
検査を受ける間隔は国によって多少異なりますが、一番大事なことは定期的に受け続けることです。
数分の検査で、もし何か変化があっても早い段階で見つけられるので、安心して対応できます。
「異常あり」と言われた時の流れ
検査結果で「異常あり」と言われると、誰でもドキッとしますよね。
けれど、異常あり=がんというわけではありません。
子宮頸がん検査では、細胞の状態を「正常」「軽度の変化(異形成)」「がんの可能性あり」といった段階で評価します。
多くの場合、異常ありと言われても、それは「細胞に一時的な変化があるだけ」というだけで、がんではないケースがほとんどです。
異常が見つかった場合の一般的な流れ
もし、異常が見つかった場合、以下の流れになります。
①再検査や精密検査
「ASC-US」や「LSIL(軽度異形成)」などの診断では、再検査やコルポスコピー(膣拡大鏡検査)が勧められます。
※健康診断の一部で子宮頸がん検査を行い異常が見つかった場合は、再検査を受けるために婦人科で予約を取ります。
②コルポスコピー(精密検査)
子宮の入り口(子宮頚部)を特殊なカメラで観察し、必要に応じて小さな組織を採取(生検)して、詳しく調べます。
この検査で、細胞の変化がどの程度のものなのか確認します。

③経過観察または治療
軽度の異形成(LSIL)の場合、半年~1年ごとの経過観察が多いです。
中等度以上(HSILなど)の場合、レーザーや円錐切除などで異常部分を取り除くなどの治療をすることもあります。
私の経験:軽度異形成と診断されてからの5年間
30歳になり、子宮頸がんについての話を耳にするようにはなったものの、中々予約するまでには至りませんでした。
診察台の上で足を開くことにも抵抗があったし、検査で異常があったらどうしようという思いもありました。そして何より、何も症状がないので検査をする必要性も感じていませんでした。
そんな時、友達の知人が子宮頸がんを患い闘病しているという話を聞きました。私の友達もそれをきっかけに、子宮頸がん検査を受けたりHPVワクチンを受けたということを知り、私も検査を受けなきゃと背中を押されました。
私は初めての検査で軽度異形成(LSIL)と診断されました。
すぐに治療が必要な状態ではなく、半年ごとの経過観察で様子を見ていくことになりました。
それから約5年間、半年ごとに婦人科へ通い、コルポスコピーで変化をチェックしていきました。
正直、最初に軽度異形成と言われた時はものすごく不安になりました。
治す薬はないので、自然に排除されるか、取り除く治療しかないという状況にもどかしさを感じました。
半年後の経過観察までにがん細胞に変化していたらどうしようという不安が、常につきまとっていました。
半年後、そのまた半年後と検査を続け、その度に軽度異形成と言われ「排除されていない不安」と「進行していない安心感」を抱いていました。
ただ、定期的に検査を受けることで状況を把握でき、もし進行したとしてもすぐに対処できるので、検査を受け続けることの大切さを痛感していました。
私の場合、5年目で軽度異形成から中度異形成に進行してしまいました。
妊娠・出産を望んでいることもあり、医師と相談し円錐切除術を行うことに決めました。
切除から半年後の定期検査では異常はみられなかったので、異常な細胞をすべて取り除けたことに心から安心しました。
「必要な時に、適切な処置をして、がんを防げる」これが子宮頸がん検診です。
子宮頸がん検査をしたからこそ、軽度異形成であることがわかり定期検査を続けました。
そして、定期検査を続けていたからこそ、がん細胞になる前に取り除くことができました。
「異常」と聞くとショックを受けますが、焦る必要はありません。
婦人科の医師と相談しながら、定期的にチェックしていきましょう。
まとめ
子宮頸がんは早期に見つけることができればほとんどが治る病気です。
そして、そのための一番の方法が定期的な検査です。
検査を受けることで、がんになる前のサインを見逃しません。
もし、異常が見つかっても、すぐに治療が必要とは限りません。
定期的にチェックし、必要な時に適切な処置をすれば、がんを防ぐことができます。
「不安」「恥ずかしい」と感じるのは自然なことです。
看護師をしている私も同じように感じます。
でも、その数分の検査が自分の未来を守る大切な時間になります。
自分の体を大切にするために、まずは、子宮頸がん検査を受けてみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
