英語力がなくてもアメリカ看護師試験に合格できる理由

ケイ

こんにちは!
アメリカ看護師のケイです。

「英語が苦手だから、アメリカ看護師試験なんて無理…」
そう思っている人は、多いんではないでしょうか。

でも、実際は英語がペラペラじゃなくても合格できます。

私自身、6年前までは英語が全く話せませんでした。
日常会話どころか、英文のSVO(主語・動詞・目的語)の構造すら理解していませんでした。
「a」「the」の違いなんてまったく知らなかったし、英語の絵本すら読めませんでした。

それでも、まずは英語の基礎だけをサッと勉強し、その後はひたすらアメリカ看護師試験(以下:NCLEX)の問題を解くことに集中しました。

結果、少しずつ英語で出される看護問題に慣れていき、合格までたどり着けたんです。

この記事では、英語が得意でなくてもNCLEXに合格する理由を、私の実体験を交えてお伝えします。

英語が苦手でも、NCLEXに合格できる理由

6年前の私、本当に英語力はゼロでした。

当時、すでに夫(アメリカ人)とはお付き合いを始めていたけれど、夫は日本語が話せたので、私が英語を話す必要はまったくなかったんです。
…というより、話したくても話せませんでした。

付き合い始めてから1年が経った頃、「そろそろ英語を勉強したほうがいいんじゃないか」と思い、そこで初めて英語の勉強を始めました。

でも、英語がまったくわからないので、わからないことがわからない。
何から始めればいいのかもわかりませんでした。

これは助けが必要だと思い、英語の先生を探して4~5か月間、英語の基礎を学びました。
そこで初めて、SVOも知らないのに英文が組みたてられるわけないと気づいたんです。

4~5か月間は中学英語を勉強し、基礎は身につけたと思います。
その後は、単語を少しずつ覚えようしてはいましたが、日々の生活に追われ、あまり勉強はできませんでした。

でも今振り返ると、英語の勉強は基礎だけでも十分だったと思います。
NCLEXは英語力を測る試験ではなく、看護判断力を問う試験だからです。

もちろん、英語力があるに越したことはありません。
ただ、完璧でもペラペラでもなくても、絶対に合格できる試験です。
働く上で、英語は必ず必要になってきます。
けれど、試験に合格するためだけなら、英語力を上げるのに集中する必要はありません!

理由1:NCLEXは英語の試験ではなく、看護の試験

英語での試験ってだけで、英語力を試されているように見えますが、実際は違います!

NCLEXで問われているのは、【看護師としてどう判断・行動するのか】です。
英語の文法を完璧に理解していなくても、看護の知識と優先順位の考え方があれば正解できます。

ただ、ちょこっと注意した方がいいことは、NCLEXの看護判断は実際の現場の判断と少し違うという点です。
実際の病棟では、患者さんの状況・チームの動きやスタッフの人数、その日の忙しさなど、リアルな要素が絡みます。
でもNCLEXでは、理想的な看護像教科書的な判断が求められます。
だから、現場ならこうするけど、試験ではこうするといったギャップが生まれやすいです。

私も最初のころ、このズレに混乱しました。
臨床で働いたことがある人ほど、深く考えすぎて問題を解いてしまうと思います。
でも、問題を解いていくうちに、NCLEXの世界の中での看護判断に慣れればいいんだと気づきました。

英語が完璧じゃなくても、試験の中の看護的思考パターンに慣れれば、英文をすべて理解しなくても、正解を導けるようになります。

理由2:出題問題がパターン化されている

NCLEXの問題は、出題の仕方や使われる表現がパターン化しているものも多くあります。

勉強を始めたころは、何を聞かれているのか理解できず、1問解くのに20分程かかっていました。
けれど、何問も問題を解いていると、「この言い回しはさっきもあったな」と、翻訳せずに理解する問題が少しずつ増えていきました。

定番フレーズ例
  • What is the nurse’s priority? (看護師が最優先すべきことは?)
  • Which action should the nurse take first? (看護師が最初に取るべき行動は?)
  • What finding requires immediate intervention? (どの所見がすぐに対応を必要とする?)

最初のころは、この英文も理解できなかったので、ほぼほぼ翻訳しながら問題を解いていたので、かなり時間がかかっていました。

でも、10問、20問と解いていくうちに、だんだん見慣れてきて
Priority=優先順位」「Intervention=介入」「Finding=所見」というように、よく出てくる単語や文章をすっと理解できるようになりました。

これは、英語力が上がったんではなくて、問題の形に慣れただけ。
でも、それで大丈夫なんです。
NCLEXの英文はニュースや小説のように難しくなく、使われる単語も限られています。

看護学校に入学したばかりの時、今まで生きてきて聞いたこともないような言葉をたくさん目にして、日本語なのにその言葉の意味を調べてきませんでしたか?
褥瘡、仰臥位、曖気…
当時は、なんで床ずれや仰向けという同じ言葉を使わないのかと思っていたはずなのに、今では褥瘡という言葉の方が馴染みがあるくらい、身体に沁みついている人も多いと思います。

NCLEXの試験も同様で、問題を解けば解くほど同じ言葉を目にするので、自然に問題に慣れていき、回答時間も少しずつ短くなっていきます。

理由3:慣れが英語力をカバーする

英語の勉強をしていると、「単語をたくさん覚えて文法も完璧にして…」と、思いがちです。
でも、NCLEXの勉強をして強く感じたのは、英語力より問題に慣れることの方が圧倒的に重要だということでした。

勉強を始めたばかりのころは、ほぼ全ての単語がわからなくて、毎回翻訳している状態でした。
「これも知らない…、またこの単語だけどなんだったっけ…」と、1問解くたびに単語を調べて、単語帳を作って覚えようともしました。

でも、単語帳で覚えるのは全然楽しくなくて、続きませんでした。

そこで思い切って、英語の勉強ではなく、とにかくNCLEXの問題そのものを解くことに集中しました。

わからない単語があっても、
まずは翻訳して意味だけ知り、とにかく問題を解く。

そして、当たり前のことに気づきました。
翻訳して文章の意味を理解しているのに答えが不正解なら、それは英語力ではなく看護の知識そのものが間違っているということに。

私は学生時代だけでなく、臨床に出てからも病態生理についてたくさん勉強してきたので、ほとんど覚えていると思っていました。
でも実際は、試験で問われるような細かい部分を忘れていたり、専門外の分野の知識は抜けていることも多くありました。

だから、間違えたら解説を読んだり、自分でも調べて看護の復習をしていると、その解説の中にさっき翻訳した単語がまた登場します。

それを繰り返すうちに、同じ単語を何度も見て書いたりもするので、まったく知らない単語から、なんとなく知っている単語に変わっていきます。

これが、私の勉強スタイルを英語にとらわれすぎず、アメリカ看護師試験問題そのものを学ぶという意識に変えていきました。

最初は1問に20分かかり、1日3問が限界の日もありました。
でも、続けていくうちに、「今日はまだ余裕があるからあと5問だけやろう」と思える日が増え、いつの間にか「10問、20問じゃ足りない!」と思うほど、読むスピードも理解力も伸びていました。

でもこれは、英語力が伸びたんではなくて、ただNCLEXの試験問題に慣れただけです。

NCLEXは英語力の高さで勝負する試験ではなく、慣れと看護判断の力で戦う試験です。

だから、英語が苦手でも、問題を解き続ければ必ず読めるようになるし、そして解けるようにもなります。

まとめ

ここまで書いてきたように、NCLEXは英語力そのものを試す試験ではありません。
英語が苦手でも、出題される英語のパターンに慣れ、看護判断の考えをつかんでいけば、絶対に合格できます。

”試験に合格するための英語””英会話の英語”まったく別物です。
試験のために英語がペラペラである必要はありません。
英会話を伸ばしたいなら、英会話の勉強をしないと上達はしません。

私自身、英語の基礎しかない中で勉強を始めましたが、それでも合格できたのは、英語力を伸ばすことではなく、NCLEXの世界の問題に慣れていくことに集中したからだと思っています。

試験のための英語は、慣れで十分に挑めます。
英語が苦手だから試験なんて無理と、諦める必要はありません。

私もまだまだ英語勉強中です。
一緒に頑張りましょう。

応援しています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
ケイ
ケイ
看護師(アメリカ・日本)
看護師歴8年目で、うみのむこう「アメリカ」へ移住。現在はニューヨークのマンハッタンにあるクリニックで看護師として日々奮闘中! アメリカ看護師試験、妊活、国際結婚のリアルを、体験談を交えて情報をお届けします!
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