NCLEX対策におすすめ!UWorldとBootcampを実際に使ってみた感想と特徴

みなさま、こんにちは!
アメリカ看護師のケイです。
NCLEX対策、どう勉強するか、どのアプリを使うか迷いますよね。
参考書やアプリはたくさんあるけど、どれを選んだらいいのか…と迷う人は多いと思います。
私は独学でNCLEX-RNの試験勉強をしていたのですが、独学だからこそ余計な教材をを買ってしまったり、アプリをきちんと使いこなせるか不安でなかなか手を出せなかったりしました。
正直、試験を受けるまでに少し遠回りをしてしまったと感じています。
そこでこの記事では、私が実際に使ったUWorldとBootcampの特徴や感想を紹介します。
何を使おうか悩んでいる方にとって、アプリ選びのヒントになると思います。
NCLEX対策にアプリを使うメリット
NCLEXの勉強法と言えば、分厚い参考書をイメージする人は少なくないと思います。
私も最初はそうで、実際に本を2冊買いました。

届いた瞬間、本の重さ(測ったら2Kgありました)とぶ厚さ、そして小さい文字ですべて英語で書かれているのに圧倒され、やる気が本当に下がりました。
それでも、通勤時間に少しずつ読み進めようと20ページくらいを切り取り、ホチキス止めして持ち運んだりもしましたが、知らない単語が多すぎて全く進まず、結局続けられませんでした。
そんな経験から強く感じたのは、アプリがいかに便利な勉強道具か、ということです。
アプリ学習には、参考書にはないメリットが複数あります。
- 持ち運びの必要なし:スマホ・タブレットがあればどこでも勉強できる
- 模擬試験形式で実践力になる:実際の試験に近い形式で繰り返し解答できる
- 解説がわかりやす:文字だけでなく図やイラスト、動画で解説してくれる
- 学習管理がしやすい:進捗が自動で保存され、弱点も見えやすい
特に、独学で勉強する場合、孤独感や不安がつきまといます。けれど、アプリを使うことで、勉強を導いてくれているという安心感がありました。
UWorldの特徴と使ってみた感想
問題数と解説の質が高い
UWorldはNCLEX対策のアプリの中でも特に有名で、多くの受験者が利用している印象です。
1番の特徴は、問題数の多さと解説の丁寧さです。
単に答えを教えてくれるのではなく、なぜその選択が正解なのか、他の選択肢がなぜ不正解なのかまで詳しく解説されています。なので、知識を丸暗記するのではなく、理解しながら進められるのが大きな魅力でした。
実際に使って感じたメリット
私がとくに良いと思ったのは、実際の試験の出題傾向とかなり似ていると感じた点です。
試験を受けてみて、多くの人が言っていた「試験とすごく似ている」は本当だと実感しました。
看護学概論のような基礎領域の問題もUWorldでよく出てくるんですが、本番でも同じタイプの問題が何度も出てきました。
画面表示は、試験よりもUWorld上のほうが見やすく問題が読みやすいので、試験を始めた時は全然アプリと違うと思っていました。けれど、問題を進めていくにつれて、出題内容が似ていることに気づき、「さすがUWorld」と思っていました。
もう1点のよかった点は、スタディプランを自動で考えてくれるところです。
「今日は何を勉強しよう」から始めるのと、やることが最初から決まっている状態で始めるのとでは、取り掛かるまでのスピードも集中力も違います。
独学では特に、何をしたらいいのかという迷いはとてもおおきなブレーキになります。でも、UWorldはその迷いを解決してくれました。
勉強を始めるまでの抵抗が下がり、継続しやすくなったことを実感しました。
まとめると、本番に近い問題で実践力を鍛えながら、スタディプランに沿って淡々と進められるという組み合わせを持つのが、UWorldだと思います。
実際に使って感じたデメリット
それはもちろん、ダントツで価格が高めということです。
値段は、$139/1ヵ月、$169/2ヵ月、$229/3ヵ月、$329/6ヵ月…と上がってきます。
この値段は、他のアプリに比べて約1.5~2倍くらい高い価格設定になっています。
独学で費用を抑えたい人にとっては、少し負担に感じるかもしれません。
ちなみに、私は最初6ヵ月のプランを購入しましたが、期限内に勉強を終わらすことができず、その後2ヵ月を2回も購入しています。自分の計画力のなさにあきれました。
Bootcampの特徴と使ってみた感想
問題の質
Bootcampは、臨床シナリオをイメージする問題が多いかと思います。知識だけを問うよりも、状況判断や優先度付けを絡めたケースが多く、思考力を鍛えることができます。
また、動画ではどのように問題を紐解き、答えを導くかという考え方を説明してくれます。臨床現場で無意識にしている判断を、いざ言葉にすることは難しいと思います。けれど、動画内で何からの情報をもとに判断するかを説明してくれているので、テスト内という特殊なシナリオでも対応できる考え方を身につけることができます。
実際に使って感じたメリット
特殊すぎないけど、適度に複雑な問題構成で本番にかなり近い印象を受けました。
聞いたこともないような病気が出てくるというより、臨床現場での判断や優先順位付けを丁寧に問うタイプの問題が多く、実際の試験の難易度との差を、あまり感じませんでした。
そして、値段も手頃で$59/1ヵ月、$99/2ヵ月…というお財布に優しい価格設定になっていて、継続しやすい料金かと思います。
あとは、サポート対応の手厚さと柔軟性が素晴らしかったです。
勉強していて問題で引っかかった点は、質問チャットで担当者が回答してくれます。疑問が残りにくく、勉強が止まりませんでした。
柔軟性の面については、私の場合、1か月のプランの期限が試験1週間前に切れたのですが、お問い合わせから事情を伝えたところ、追加料金なしで試験日まで延長してもらえました。(※対応は状況により異なると思うので絶対できる保証はありませんが、聞かないのは損なので絶対に聞いてみてください)
まとめると、出題難易度がちょうどよく、コスパとサービスも揃っていました。
実際に使って感じたデメリット
一通り問題をこなすには困らない量だけど、全領域を網羅し切るほどの圧倒的ボリュームではない感じがしました。
また、判断・優先度付け系は良い問題が多い一方で、概論などで出てくるような基礎知識の底上げには物足りなさがある印象を受けました。
BootcampにはFacebook内でコミュニティがあります。有益な情報もありますが、「2~3回落ちた。どう勉強したらいいの」などの投稿も多数あり、試験の直前期に目にしてしまった私は、メンタル面で揺さぶられました。
そして、現在の合格率を出してくれる指標が、体感で少し甘い気もしました。
下の写真のように4段階でわけてくれます。

甘めに評価してくれるので自信につながったことは事実ですが、それを100%信じてしまうと試験中に辛い思いをすることになるかもしれません。
試験後のわたしの見解
私の見解では、【Uworldで基礎を固め、Bootcampで実践力を上げる】、この流れがしっくりきました。
UWorldは基礎固めに最適です。
トリッキーな問題も多く、採点はかなり厳しめに感じました。模試でも「Low~Borderline」を行ったり来たりしていて、当時はまだまだ受けられないと、自信を失いかけていました。
そのため、弱点を教えてくれているのにそこに目がいかず、全体的に勉強しなきゃと思っていました。
そんな中、UWorldが期限切れになってしまったタイミングで、気分転換もかねてBootcampを2ヵ月分購入しました。力試しで模試を受けてみたら、まさかの「Very High判定」!
信じられず1週間後に再テストをしても同じ判定結果だったので、一気に自信につながりスイッチが入りました。
すぐに本番試験を予約して、その日までBootcampで勉強していました。
本番当日、病態生理系の状況判断や優先順位付けは手応えがありました。一方で、看護学概論などの基礎中の基礎問題は英語の用語がないと太刀打ちできず、かなり苦戦しました。
NCLEX試験はCAT(個々の能力に合わせて出題が変わる方式)だからなのか、最後の方まで概論系の問題が出続け、苦手を見抜かれていると確信していました。
試験終了後は、完全に落ちたと思い、これでもかというくらい大泣きした夜を過ごしました。
だからこそ、私の見解は【UWorldで土台となる基礎と用語を徹底的に固め、Bootcampで本番さながらの思考・判断を磨いて自信に変える】です。
ちなみに・・・
アプリを使って勉強する際は、主にPCを使用することをお勧めします。
実際の試験はPC上で実施するので、表示や操作方法に慣れておくことができます。
ただ、本番では両アプリよりも文字が小さくて見づらいので、心の準備をしておいてください。
これはUWorldでの問題の表示の仕方です↓

次に、これは本番の試験の表示です↓(フォントを探したけどみつからなかったので、近いものを選びました)

UWorldとBootcampはフォントが似ているので、それに慣れてしまっていて、本番の見えづらいフォントと文字の大きさに苦労しました。
まとめ
何度もお伝えしていますが・・・
【UWorldで土台となる基礎と弱点を克服し、Bootcampで本番力を鍛える】
この2つのアプリを使って試験を受けたからこそ、この答えがでました。
もちろん、他にも有名なArcherやMasteryなど、良いレビューを持つアプリはたくさんあります。
私はこの2つしか使っていないので断言はできないけど、きっとあなたの役に立つはずと強く思います。
分厚い本で心が折れた私でも前に進めたので、あなたもきっと大丈夫です。
ほとんどのアプリで無料トライアルをしているので、それを活用しながら、自分に合ったアプリを見つけてみてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。