英語力ゼロからNCLEXの勉強を始めた方法
こんにちは!
アメリカ看護師のケイです。
NCLEXの勉強を始めたいけど、「英語が苦手だし、英語で勉強するなんてハードル高すぎ…」と、不安に感じる人は多いと思います。
私も、最初はまったく同じ気持ちでした。
英語の文章なんて読めないし、何から手を付けていいのかさえわからなかったです。
でも、アメリカ看護師試験に合格して、アメリカで生活している今だからこそわかったことは、最初から英語を完璧にしなくていいということです。
大切なのは、【最低限どんなことをしておけば、NCLEXの問題に取り組めるようになるのか】という部分を把握しておくこと。
英語の基礎がある程度整っていれば、あとは問題を解きながら自然に英語に慣れていけます。
この記事では、英語が苦手でも無理なくスタートできるように、NCLEX勉強の最初のステップをまとめました。
この記事を読まずに、アメリカ看護師試験を諦めるのはもったいないです。
英語力ゼロから始めた私の経験をもとに、NCLEX勉強の始め方をお伝えします。
最低限の英語の基礎は身につける
英語力ゼロのままNCLEXの勉強を始めようとするのは、本当にただの遠回りです。
まずは、最低限の英語の基礎知識を付けることで、よりNCLEXの勉強もしやすくなります。
私が最初に取り組んだのは、難しい英文法ではなく、英文の骨組みを理解することでした。
4~5か月ほど、週に1回個人レッスンで英語を習いましたが、そこでやっていたのは中学英語レベルの勉強です。
内容としては、
- S(主語)V(動詞)O(目的語)の関係
- 文型(自動詞の文、他動詞の文)
- どこが動詞で、どこが助動詞で、どこが形容詞なのかなど
- 文章の途中にあるitやthatは何を指しているのか
どんな単語が並んでいるかというよりも、その英文がどんな形で組み立てられているかを徹底的に見ていく練習をしていました。

この写真の左側にあるように、英文の文型を書き込み、接続詞をマルで囲っています。
そして右側には日本語訳も書いています。
よく、英語を学ぶなら英語のまま学ぶといいと言いますが、私にはそんな高度なことはできなかったので、英語を日本語にして理解しようとしていました。
この骨組みをしっかり理解したからこそ、文章が読解できるし組み立てられるようになりました。
今でこそ、この文章の骨組みを知ることは大切だったと思うけど、当時は「こんなに細かく見る必要あるの?」なんて思っていました。
長文を日本語に訳す練習も、使っていたのはほとんど中学英語の文法だけです。
「ここが主語で、ここが動詞だから、意味はこうなるかな」
と骨組みから考えるよう指導されていたので、知らない単語の意味を調べるだけで、文章自体は少しずつ読めるようになっていき、長文なんて読めないという気持ちが薄れていきました。
振り返ってみると、この時期にやっていたのは、英語で会話して発音の練習もしてーなどといった派手な英語学習ではなく、文の形を理解するための地味な練習でした。
楽しいとは思えなかったけど、この英語の骨組みを知らないで、どうやって英語を読めて話せるようになるのかがわからないくらい、重要な土台になっていると思います。
だからこそ、その後NCLEXの問題に取り組んだ時、知らない単語があっても文の流れだけは追えるようになったんだと思います。
英語が苦手な人ほど、難しい文法や言い回しに手を出す前に、まずはSVOや文型といった文章の組み立て方に触れてみるのがおススメです。
この基礎があるだけで、その後の英語勉強にもかなり役立ってくるかと思います。
日本語で理解してから、英語で確認する
英語で書かれた教材を読むと、「英語で理解しなきゃいけない、英語漬けにしていかなきゃいけない」と、無理に英語だけで勉強を進めようとしがちです。
でも、私の場合、それは本当に無理でした。
英語だけで理解しようとすると、わからないから調べて、調べたこともわからなくてまたそれを調べて、それもまたわからなくてっていうような感じで、わからないの無限ループに陥りました。
それが続くと、もちろん途中で行き詰まり、勉強に背を向けてしまいました。
再度勉強を始めようと思った時は、英語にこだわらず看護の知識を付けるつもりで勉強しました。
下の写真2つは、無理して英語だけで作ったノートと、自分が覚えやすいスタイルで作ったノートです。


1枚目の写真にあるような英語だけにこだわっていた時は、ノートを見返すことも嫌でした。
見たところでわからないし、読む気にもなれませんでした。
けれど、2枚目の写真のように、英語だけにこだわらず、自分が見やすいようにするために日本語を使いだすと、ノートを見返したときもスッと目に入ってくるし、記憶も定着しやすくなりました。
そして、問題を解くときは、まず看護の内容を日本語でしっかり理解しておくようにしました。
例えば、病態生理や症状、看護の優先順位などは、一度日本語で理解してしまえば、英語の文章に変わっても意味をつかみやすくなります。
逆に、内容そのものが理解できていないと、英語どころか日本語で説明されても理解するのは難しいです。
私は、NCLEXの勉強をするとき、「看護の基礎知識は日本語でも説明できる」というやり方を徹底していました。
特に、病態などは、これはどういう状態なのか、なぜこの症状が出るのかといった部分を日本語で理解してから、英語の解説を見るようにしていました。
そうすると、英語の文章を読んだ時に、完全に理解できなくても、「ここはこういうことを言ってるんだろうな」と、内容の見当がつくようになります。
また、解説を読むときも、わからない単語があれば日本語で確認し、そのあとで英語の文章に戻って照らし合わせていました。
私は「日本語→英語→日本語→英語」をすごく往復していたけど、結果としてこの方法が一番記憶に残りました。
英語が読めない状態で英語だけにしがみつこうとすると、絶対につまずきます。
でも、日本語をうまく使って、自分の理解の土台を作っておくと、英語で読むときの抵抗が一気になくなります。
このやり方のおかげで、勉強を進めていったとき英語だけになっても内容がつかみやすくなっていきました。
でも、もちろんそうなるまでには時間がかかりました。
英語が苦手な人には、英語を英語で理解しないといけないという考えに縛られず、まずは日本語で問題の内容を理解することが大切ということを、伝えたいです。
だって、アメリカ看護師試験は英語のテストじゃなくて、看護の試験なんです。
NCLEXでよく出る英語のパターンを覚えた
NCLEXの問題を解き始めて感じたのは、英語そのものは難しくても、出題のされ方や使われるフレーズにはパターンがあるということでした。
勉強を始めた最初は、どの問題も初めて見るような英文みたいに感じていましたが、問題数をこなしていくうちに、同じ言い回しが何度も出てくることに気づくようになりました。
例えば、次のようなフレーズは本当によく出てきます。
- What is the nurse’s priority?(看護師が最優先ですべきことは?)
- What finding requires immediate intervention?(すぐに対応が必要な所見は?)
最初は翻訳が必要でも、問題を重ねるうちに見慣れるため、読むスピードは自然と上がります。
でも、それは英語力が伸びたんではなくて、NCLEXの英語に慣れたという感覚の方がしっくりきます。
わからない単語が出てきたらその場で調べて、そのあと解説や別の問題で同じ単語をまた見かけるので、何度も同じ単語やフレーズに触れます。
そうすると、曖昧だった英語が、少しずつ見たことある英語に変わっていきました。
また、勉強アプリのUWorldやBootcampは、問題のフレーズやパターンが実際の試験とよく似ているので、問題を解けば解くほどNCLEX特有の英語に慣れていきます。
私も最初のころは、まったくスラスラ読めませんでした。
一度調べたことも忘れ何度も同じ単語を調べて、また後日同じ単語で引っかかって…の繰り返しでした。
でも、パターンがあるからこそ、繰り返すうちに慣れていきます。
英語に自信がなくても、英語の型に慣れさえすれば、文章全てが理解できなくても、この問題は何を聞いているのかということがわかるようになってきます。
【NCLEXでよく出るフレーズ集】
優先順位(Priority)の問題のフレーズ
- What action should the nurse take first?
→ 看護師が最初に取るべき行動はどれか - Which response is the priority?
→ 最優先すべき対応はどれか - What is the most important intervention?
→ 最も重要な看護介入はどれか - Which finding requires immediate attention?
→ すぐに対応が必要な所見はどれか - Which client should the nurse see first?
→ 看護師が最優先で見に行くべき患者はどれか
看護判断(Intervention / Assessment)に関するフレーズ
- What intervention is appropriate?
→ 適切な看護介入はどれか - What action should the nurse take next?
→ 次に取るべき行動はどれか - Which action is indicated?
→ 実施すべき行動はどれか - What assessment is necessary?
→ 必要な観察(アセスメント)はどれか - Which client requires further assessment?
→ さらに観察が必要な患者はどれか
リスク・安全に関するフレーズ
- Which situation poses the greatest risk?
→ どの状況が最もリスクが高いか - What action will reduce the client’s risk?
→ リスクを減らす行動はどれか - Which behavior indicates a need for intervention?
→ 看護介入が必要だと示す行動はどれか
患者教育(Teaching)に関するフレーズ
- Which statement indicates a need for further teaching?
→ 再教育が必要だと示す発言はどれか - Which instruction should the nurse include?
→ 看護師が指導に含めるべき内容はどれか - What information is essential to teach the client?
→ 患者に必ず教えるべき情報はどれか
感染・予防(Infection control)に関するフレーズ
- What action will prevent infection?
→ 感染を防ぐ行動はどれか - Which precaution is required?
→ 必要な感染予防策はどれか - What action maintains standard precautions?
→ 標準予防策に沿った行動はどれか
報告すべき所見(SBAR系)
- Which finding should the nurse report to the provider?
→ 医師に報告すべき所見はどれか - Which change in condition is most concerning?
→ 最も注意すべき状態の変化はどれか
効果判定・看護評価(Evaluation)
- Which outcome indicates effective treatment?
→ 治療が効果的だったと示す結果はどれか - What finding shows the intervention was successful?
→ 介入が成功したと示す所見はどれか
まとめ
英語力が低くても、NCLEXの勉強を始めることは十分にできます。
そして、最初から英語を完璧にしようとしなくて大丈夫です。
この記事でお伝えしたように、まずは英文の骨組みをつかむような最低限の基礎知識を身につけて、看護の内容は日本語でしっかり理解しておく。
その土台があるとないでは、英語の文章を読むハードルは大きく違います。
そして、NCLEXにはよく出る英語のパターンがあり、問題を解き続けていくうちに自然と慣れてきます。
これは、英語力の高さではなく、慣れで身につけていく部分です。
英語が苦手だからといって、勉強を始める前に諦めてしまうのは、本当にもったいないです。
自分のペースで一歩ずつ進んでいけば大丈夫です。
NCLEXは、英語力よりも続けた人が合格する試験です。
応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
